【ITパスポート試験】ファイルの場所を示す「絶対パス・相対パス」

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【ITパスポート試験】ファイルの場所を示す「絶対パス・相対パス」

ファイルを呼び出すには、ファイル名だけではそれがどのファイルを指し示しているかの特定ができません。どこのディレクトリに入っているファイルで、そのディレクトリはどこにあるか、わかるように指示しなくてはいけません。

この「ファイルまでの場所を指し示す経路」のことをパスといいます。パスには、ルートディレクトリからの経路を書き記す絶対パスと、カレントディレクトリからの経路を書き記す相対パスという2種類の書きあらわし方があります。

絶対パスの表記方法

絶対パスを表記するにあたっては、次の2つの約束事に従います。

①ルートディレクトリは「/」または「\」であらわす。
②ディレクトリと次の階層との間は「/」または「\」で区切る。

絶対パスで表記する場合は、ルートディレクトリからはじまって、目的のファイルに至るまでの経路を書き記さなければなりません。上記の約束事に従って、ルートディレクトリからの経路を絶対パスとして書き出してみます。

絶対パスの表記例①

「FILE-B2」を絶対パス指定する場合は、

/DIR-A2/FILE-B2

と表記します。

絶対パスの表記例②

続いて、「FILE-C1」を絶対パス指定する場合です。

/DIR-A1/DIR-B1/FILE-C1

と表記します。

相対パスの表記方法

続いて相対パスを表記するにあたっては、次の3つの約束事に従います。

ディレクトリと次の階層との間は「/」または「\」で区切る。
カレントディレクトリは「.」であらわす。
親ディレクトリは「..」であらわす。

相対パスで表記する場合は、「自分が今どのディレクトリにいるか」が基準となります。そのため目的のファイルに至るまでの経路は、自分がいる位置からの道順を書き記します。

相対パスの表記例①

「FILE-C1」を相対パス指定する場合は、

./DIR-B1/FILE-C1

と表記します。

相対パスの表記例②

続いて、「FILE-B2」を相対パス指定する場合です。

./../DIR-A2/FILE-B2

と表記します。

ファイルの場所を示す「絶対パス・相対パス」 まとめ

  • 目的のファイルまでの場所を指し示す経路のことをパスといい、絶対パスと相対パスの2種類がある。
  • ルートディレクトリからの経路を書き記すパスを絶対パスと呼び、D(ディレクトリ)と階層との間は「/」であらわす。
  • カレントディレクトリからの経路を書き記すパスを相対パスと呼び、カレントDは「.」親Dは「..」であわらす。

【ITパスポート試験】過去問題練習と解説

絶対パスと相対パス-1(H26年秋期)

問:あるWebサーバにおいて、五つのディレクトリが図のような階層構造になっている。このときディレクトリBに格納されているHTML文書からディレクトリEに格納されているファイルimg.jpgを指定するものはどれか。ここで、ディレクトリ及びファイルの指定は、次の方法によるものとする。

〔ディレクトリ及びファイルの指定方法〕

(1)ファイルは,”ディレクトリ名/…/ディレクトリ名/ファイル名”のように、経路上のディレクトリを順に”/”で区切って並べた後に”/”とファイル名を指定する。

(2)カレントディレクトリは、”.”で表す。

(3)1階層上のディレクトリは、”..”で表す。

(4)始まりが”/”のときは、左端にルートディレクトリが省略されているものとする。

(5)始まりが”/”、”.”、”..” のいずれでもないときは、左端にカレントディレクトリ配下であることを示す”./”が省略されているものとする。

ア:../A/D/E/img.jpg

イ:../D/E/img.jpg

ウ:./A/D/E/img.jpg

エ:./D/E/img.jpg

出典:ITパスポート試験ドットコム

絶対パスと相対パス-2(H19年秋期)

問:A,Bという名の複数ディレクトリが図に示す構造で管理されていると”¥B¥A¥B”がカレントディレクトリになるのは,カレントディレクトリをどのように移動した場合か。ここで,ディレクトリの指定は次の方法によるものとし,→は移動の順序を示す。

〔ディレクトリ指定方法〕

(1)ディレクトリは,”ディレクトリ名¥…¥ディレクトリ名”のように,経路上のディレクトリを順に”¥”で区切って並べた後に”¥”とディレクトリ名を指定する。

(2)カレントディレクトリは,”.”で表す。

(3)1階層上のディレクトリは,”..”で表す。

(4)始まりが”¥”のときは,左端にルートディレクトリが省略されているものとする。

(5)始まりが”¥”,”.”,”..” のいずれでもないときは,左端にカレントディレクトリ配下であることを示す”.¥”が省略されているものとする。

ア:¥A→..¥B→.¥A¥B

イ:¥B→.¥B¥A→..¥B

ウ:¥B→¥A→¥B

エ:¥B¥A→..¥B

出典:基本情報技術者試験ドットコム
出典:基本情報技術者試験ドットコム
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