【ITパスポート試験】ファイルをグループ化する場所がディレクトリ

ファイルが文書ならば、ディレクトリというのはそれを束ねるフォルダの役割を果たします。ディレクトリとフォルダ、どちらも複数のファイルをグループ化して、「書類入れ」の同じ意味で使われます。
ハードディスクなど補助記憶装置は大きな箱のようなもので、たくさんのファイルを保存することができます。しかし、大きな箱に書類を乱雑に入れてしまうと、後で探すのが大変になってしまいます。
それを防いでくれるのが、ディレクトリです。用途別でフォルダにまとめておくことで、スムーズに探して取り出すことができます。
ルートディレクトリとサブディレクトリ




ディレクトリには、ファイルだけではなく他のディレクトリも入れることができます。そうすることで、補助記憶装置全体に階層構造(ツリー構造)を持たせて管理することができます。




階層構造の1番上にいるのが、ルートディレクトリです。「/」もしくは、「\」という記号を使ってあらわします。また上の図のように、他のディレクトリに含まれるディレクトリのことを、サブディレクトリといいます。
開いているディレクトリ「カレントディレクトリ」




下図のような階層図で、DIR-A1を開いて作業をした場合、この作業しているディレクトリをカレントディレクトリといいます。カレントという言葉には、「現在の」という意味があります。




カレントディレクトリを含む、1階層上のディレクトリのことは、親ディレクトリと呼びます。
ファイルをグループ化する場所がディレクトリ まとめ
- 複数のファイルをグループ化する書類入れをディレクトリといい、フォルダと同じ意味で使われる。
- ディレクトリ内で階層構造の1番上にいるのが、ルートディレクトリといい、「/」や「\」であらわす。
- 作業しているディレクトリをカレントディレクトリといい、1階層上は親ディレクトリという。
【ITパスポート試験】過去問題練習と解説




ディレクトリ-1(R1年秋期)
問:ファイルの階層構造に関する次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組み合わせはどれか。
階層型ファイルシステムにおいて、最上位の階層のディレクトリを≪a≫ディレクトリという。ファイルの指定方法として、カレントディレクトリを基点として目的のファイルまでのすべてのパスを記述する方法と、ルートディレクトリを基点として目的のファイルまでの全てのパスを記述する方法がある。ルートディレクトリを基点としたファイルの指定方法を≪b≫パス指定という。
出典:ITパスポート試験ドットコム
カレント | a | b |
---|---|---|
ア | カレント | 絶対 |
イ | カレント | 相対 |
ウ | ルート | 絶対 |
エ | ルート | 相対 |
ディレクトリ-2(H23年秋期)
問:階層型ディレクトリのファイルシステムに関する用語と、説明a~dの組み合わせとして、適切なものはどれか。
a:階層の最上位にあるディレクトリを意味する。
b:階層の最上位のディレクトリを基点として、目的のファイルやディレクトリまで、全ての経路をディレクトリ構造に従って示す。
c:現在作業を行っているディレクトリを意味する。
d:現在作業を行っているディレクトリを基点として、目的のファイルやディレクトリまで、全ての経路をディレクトリ構造に従って示す。
出典:ITパスポート試験ドットコム
カレントディレクトリ | 絶対パス | ルートディレクトリ | |
---|---|---|---|
ア | a | b | c |
イ | a | d | c |
ウ | c | b | a |
エ | c | d | a |