【ITパスポート試験】文字は数値を割当「文字コード」で表現する

コンピュータは、0と1の組み合わせである数値しか理解できないため、あらかじめ文字に数値を割り当てることで、文字データを表現します。アルファベットをそれぞれに数値対応するために、各文字に1バイト(=2⁸=256通り)で割り当てられたものを文字コードと呼びます。
文字コードの種類とその特徴




文字コードの代表的な種類としては、次のようなものがあります。
- ASCII(アスキー)
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米国規格協会(ANSI)によって定められた、かなり基本的な文字コード。含まれる文字はアルファベットと数字、あといくつかの記号のみで、1文字を7ビットであらわしています。
- EBCDIC(エビシディック)
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IMB社が定めた文字コードで、8ビットを使って1文字をあらわします。大型の汎用コンピュータなどで使われています。
- シフトJISコード(S-JIS)
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ASCIIのコード体系の文字と混在させて使えるようになっている日本語文字コードです。ひらがなや漢字、カタカナなどが扱えます。マイクロソフト社のOSであるWindowsでも使われており、1文字を2バイトであらわします。
- EUC(イーユーシー)
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拡張UNIXコードとも呼ばれ、UNIXというOS上でよく使われる日本語文字コードです。基本的には1文字を2バイトであらわしますが、補助漢字などでは3バイト使います。
- Unicode(ユニコード)
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全世界の文字コードをひとつに統一してしまえということで、各国のありとあらゆる文字を1つのコード体系であらわそうとした文字コード。当初は1文字を2バイトであらわす予定でしたが、それでは文字が足りないということで3バイト、4バイトとどんどん拡張されています。1993年にISOで標準化されています。
【ITパスポート試験】過去問題練習と解説




文字コード-1(H29年秋期)
問:コンピュータで使われている文字コードの説明のうち,適切なものはどれか。
ア:ASCIIコードはアルファベット,数宇,特殊文字及び制御文字からなり,漢字に関する規定はない。
イ:EUCは文字コードの世界標準を作成しようとして考案された16ビット以上のコード体系であり,漢字に関する規定はない。
ウ:Unicodeは文字の1バイト目で漢字かどうかが分かるようにする目的で制定され,漢字とASCIIコードを混在可能にしたコード体系である。
エ:シフトJISコードはUNIXにおける多言語対応の一環として制定され,ISO規格として標準化されている。
出典:ITパスポート試験ドットコム
文字コード-2(H30年春期)
問:A~Zの26種類の文字を表現する文字コードに最小限必要なビット数はいくつか。
ア:4
イ:5
ウ:6
エ:7
出典:ITパスポート試験ドットコム