【ITパスポート試験】入出力インタフェースは周辺機器の互換性規格

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【ITパスポート試験】入出力インタフェースは周辺機器の互換性規格

コンピュータ(パソコン)には、キーボードやプリンタなど、色んな周辺機器がつながるようになっています。その周辺機器とつなぐために定められている規格が、入出力インタフェースです。

規格とは
主にに工業製品の、寸法・形・質などについて定めた標準(平均、判断のの目安)です。
インタフェースとは
英単語の「Interface」が語源で、直訳すると「境界面」「接点」。ITやビジネスでは、「異なる2つのものを仲介する」という意味で使われます。

入出力インタフェースの規格には、

  • ケーブルや端子などの差込口の形状
  • ケーブルの種類
  • ケーブルの中を通す信号のパターン

など、細々とした内容が定められています。この規格を守ることで、異なるメーカーのキーボードに買い替えても問題なく交換できたり、プリンタとスキャナのように、用途の異なる機器も同じケーブルを共用できたりといった互換性が保たれています。

コンピュータの入出力インタフェースには様々なものがありますが、周辺機器との接続でもっともポピュラーなのは、「USB」規格です。USBでは、コンピュータに周辺機器をつなぐと自動的に設定が行われるプラグ・アンド・プレイ(差し込めば使えるという意味)という仕組みが利用できます。

データ転送の方式

入出力インタフェースは、データを転送する方式によって二つに分かれます。

パラレルインターフェース

パラレルは並列という意味で、複数の信号を同時に送受信します。パラレルインターフェースで、データを早く送ろうとすればするほど、微妙な信号間のズレが生じてしまいます。

シリアルインタフェース

シリアルは直列という意味で、信号をひとつずつ連続して送受信します。

出典:日経BP日経クロステック

当初は複数の信号を1回で送れるパラレルインタフェースが高速とされていました。しかし高速化を突き進めていくにつれ信号間のタイミングを取ることが難しくなったため、現在はシリアルインタフェースで高速化を図るのが主流となっています。

有線規格のインタフェース

周辺機器とケーブルをつないで使う形式の規格としては、「USB」と「IEEE1394」が代表的なところです。どちらの規格もシリアルインタフェース方式を採用しており、電源を入れたまま機器を抜き差しできるホットプラグと、プラグ・アンド・プレイに対応しています。

USB(Universal Serial Bus)

パソコンと周辺機器をつなぐ際の、もっとも標準的なインタフェースです。Universal(広く行われる、万能の)とあるように、広く使える高い汎用性に主眼が置かれた規格で、キーボードやマウス、スキャナなどの入力装置、プリンタなどの出力装置、外付けハードディスクなどの補助記憶装置と、機器を選ばず利用できるようになっています。

主な特徴として、ハブを使うことで最大127台まで接続可能バスパワー方式に対応しており小電力のデバイスならコードを介して電源供給が可能です。

IEEE1394(アイトリプルイーイチサンキューヨン)

i.LinkやFireWireという名前でも呼ばれる、主にハードディスクレコーダなどの情報家電やデジタルビデオカメラなどの機器に使われているインタフェースです。

同時に64台を接続可能で、最大800Mbpsの速度で通信を行うことができます。

無線規格のインタフェース

周辺機器との接続にケーブルを使用しない、無線で通信するタイプのものがあります。代表的なものに「IrDA」と「Bluetooth」があります。

IrDA(Infrared Data Association)

赤外線を使って無線通信を行う規格です。携帯電話やノートパソコン、携帯情報端末などによく使われています。赤外線で通信を行うといえば、テレビのリモコンなどを思い浮かべますが、IrDAとの互換性はありません。

具体的には、携帯電話の「赤外線メールアドレス交換」などで使用されていました。通信距離は1m以内、間に障害物があると通信ができないという特徴があります。

Bluetooth

2.4GHzの電波を使って無線通信を行う規格です。携帯電話やノートパソコン、携帯情報端末の他、キーボードやマウス、プリンタなど様々な周辺機器をワイヤレス接続することができます。

通信距離は約10m、間に障害物があっても影響を受けません

入出力インタフェースは周辺機器の互換性規格 まとめ

  • 入出力インタフェースとは、パソコンなどに周辺機器とつなぐために定められている互換性のある規格
  • データを転送する方式は、パラレル(並列)インタフェース方式から、シリアル(直列)インタフェース方式が主流になっている。
  • 有線規格としては「USB」と「IEEE1394」、無線規格としては、「IrDA」と「Bluetooth」が有名。

【ITパスポート試験】過去問題練習と解説

入出力インターフェース-1(H16年春期)

問:周辺機器との接続インタフェースであるIEEE1394とUSBの両方に共通する特徴はどれか。

ア:コンピュータや機器の電源を入れたままでも,機器の着脱が可能である。

イ:最大転送速度が,10Mビット/秒である。

ウ:接続する機器ごとに,重複しないIDを設定する必要がある。

エ:複数のデータ線をもち,転送方式がパラレル転送である。

出典:基本情報技術者試験ドットコム

入出力インターフェース-2(H29年春期)

問:プラグアンドプレイ機能によって行われるものとして、適切なものはどれか。

ア:DVDビデオ挿入時に行われる自動再生

イ:新規に接続された周辺機器に対応するデバイスドライバのOSへの組み込み

ウ:接続されている周辺機器の故障診断

エ:ディスクドライブの定期的なウィルススキャン

出典:ITパスポート試験ドットコム
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