【ITパスポート試験】ディスプレイは出力装置の一つで液晶が主流

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【ITパスポート試験】ディスプレイは出力装置の一つで液晶が主流

この記事では、ITパスポート試験合格を目指す方に、学習すべきことと過去問題を紹介しています。「試験のための勉強」で終わらないように、身近な例を挙げてわかりやすく解説していきます。

出力装置は、コンピュータ内部の処理結果を外部に出力するための装置です。ディスプレイはそのうちのひとつで、見た目は家庭用のテレビと酷似しており、コンピュータの出力結果を画面上に映す(出力する)のが仕事です。

家庭用テレビが大型のブラウン管テレビから薄型の液晶テレビへ変遷したように、ディスプレイの世界もかつて主流であったブラウン管方式のCRTディスプレイはなりを潜め、現在では薄型で省電力の液晶ディスプレイが主流となっています。

解像度とはきめ細やかさ

ディスプレイは表示面を格子状に細かく区切り、その格子ひとつひとつの点(ドット)を使って画像を表現します。つまりディスプレイに表示されている内容は、どれだけ滑らかに見えても、点の集まりに過ぎないのです。

この時、ディスプレイをどれだけ細かく区切るかによって、表示される画面の滑らかさが決まります。このディスプレイが表示するきめ細かさのことを解像度と呼びます。

出典:賢者の印刷用語集

解像度の単位

解像度は、dpi(dot per inch)や、ppi(pixel per inch)という単位が使用されます。解像度が高い(ドットが多い)とより多くの情報が表現できます。

例えば、横に640個、縦に480個のドットが表示できる場合は、

「640×480ドット」と表します。

情報処理の試験では、ドットを画素と言い換えて、

640×480=307,200≒30万画素

ということもあります。

色は3色の光を重ねて表現する

ディスプレイは、ひとつひとつのドットを表現するために、1ドットごとにRGB3色の光を重ねて表現します(RはRed、GはGreen、BはBlueの頭文字)。

ディスプレイの種類と特徴

ディスプレイには次のような種類があります。

CRTディスプレイ

ブラウン管を使ったディスプレイです。奥行きがあるため広い設置面積を必要とし、消費電力も大きいです。

液晶ディスプレイ

電圧によって液晶を制御し、バックライトもしくは外部からの光を取り込むことで表示する仕組みです。薄型で消費電力も小さく、現在の主流となっています。

有機ELディスプレイ

有機化合物に電圧を加えることで発行する仕組みを利用しています。液晶と違って自らが発光するため、バックライトが不要で、より省電力が特徴です。

プラズマディスプレイ

プラズマ放電による発行を利用しています。高電圧が必要なため、パソコン専用として使われることはあまりありません。

【ITパスポート試験】過去問題練習と解説

ディスプレイ-1(H21年春期)

問:プラズマディスプレイの説明として,適切なものはどれか。

ア:ガス放電によって発生する光を利用して映像を表示する。

イ:自身では発光しないので,バックライトを使って映像を表示する。

ウ:電極の間に有機化合物を挟んだ構造で,これに電気を通すと発光することを利用して映像を表示する。

エ:電子銃から電子ビームを発射し,管面の蛍光体に当てて発光させ,文字や映像を表示する。

出典:基本情報技術者試験ドットコム

ディスプレイ-2(H16年春期)

問:液晶ディスプレイの説明として,適切なものはどれか。

ア:電極の間に電気を通すと発光する特殊な有機化合物を挟んだ構造のディスプレイである。

イ:電子銃から発射された電子ビームが蛍光体に当たり発光することを利用するディスプレイである。

ウ:光の透過を画素ごとに制御し,カラーフィルタを用いて色を表現するディスプレイである。

エ:放電によって発生する紫外線と蛍光体を利用するディスプレイである。

出典:基本情報技術者試験ドットコム

ディスプレイは出力装置の一つで液晶が主流 まとめ

  • パソコンのディスプレイは、出力装置のひとつでコンピュータの出力結果を画面上に映す(出力する)もの。
  • 現在は、ブラウン管方式のCRTディスプレイから、薄型で省電力の液晶ディスプレイが主流となっている。
  • ディスプレイは、点(ドット)を使って画像を表現し、そのきめ細かさのことを解像度という。
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