【労働基準法】条文一覧と解説・「社労士試験」過去問題集
労働基準法の番号順での条文と、その解説です。また各条文に対応した、社労士試験の過去問題集をセットにしています。日々少しずつ学びましょう!
【条文とその解説】
条文の言い回しは、とくかく分かりづらいです。まず条文を読み、慣れましょう。
【条文に対応した社労士試験の過去問と解説】
社労士試験合格を目指す人、人事担当者・部下を持つ人なども、事例で学ぶことは多いです。
第1章 総則

基本7原則
労働憲章ともいわれています。労働基準法が目指す理念を掲げた内容です。
1条 労働条件の原則
・労働基準法1条「労働条件の原則」第1条はその法律の目的条文を明記
・【ブラック企業の特徴】洗脳するために朝礼で社訓を大声で唱和させる
2条 労働条件の決定
・「労働条件の決定」働く条件は労使対等で決定しなければならない
・【ブラック企業の特徴】精神論を振りかざす上司が原因でメンタル不調
3条 均等待遇
・労働基準法3条「均等待遇」は「同一労働同一賃金」の礎となる考え
・【ブラック企業の特徴】働き方改革に逆行!条件を下げて均等待遇に
4条 男女同一賃金の原則
・同じ仕事内容で女性の給料が低いと違法「男女同一賃金の原則」
5条 強制労働の禁止
・法5条「強制労働」人権擁護のため無理やり働かせることを禁止する
・ブラック企業が退職引き止め、辞めさせない理由とは「会社都合」のみ
6条 中間搾取の排除
・労働基準法6条「中間搾取の排除」労働者派遣、職業紹介の違いとは
・派遣はブラック?労働者派遣は中間搾取(ピンハネ)にならないのか?
7条 公民権行使の保障
・「公民権行使の保障」投票や裁判員参加の給料が保障されるわけではない
・【ブラック企業】労働基準監督署に内部告発してもバレない方法
8条 適用事業の範囲(※8条としては削除)
・労働基準法の適用単位「事業場」、適用されない「適用除外」とは
・【ブラック企業の特徴】労働基準法の適用から免れるため社員を減らす
用語の定義




9条 労働者の定義
・UberEatsは労働者にならない?労働基準法の労働者の定義とは
・【ブラック企業の特徴】社員を形式上の「個人事業主」に転換させる
10条 使用者の定義
・社長や経営者だけではなく広い範囲、労働基準法の使用者の定義とは
・【ブラック企業の特徴】「データ改ざん」など違法行為を組織ぐるみで行う
11条 賃金の定義
・法11条「賃金の定義」賃金と報酬、給与と給料の違いとは
・【ブラック企業の特徴】「みなし残業代」込の求人で給料を高く見せる
12条 平均賃金の定義
・会社都合の休み「休業手当」支払時に使用する「平均賃金」の計算方法
第2章 労働契約




採用
13条 労働基準法違反の契約
・労働基準法の労働条件を下回る契約は無効「労働基準法違反の契約」
14条 雇用契約の期間
・法14条「労働契約の期間」パート・アルバイト、契約社員の期間上限
15条 労働条件の明示
・法15条「労働条件の明示」採用時に働く条件を伝える義務がある
16条 賠償予定の禁止
・法16条「賠償予定の禁止」労働契約で違約金・賠償額を定めるのは禁止
17条 前借金相殺の禁止
・法17条「前借金相殺の禁止」働くことを条件に金の前貸・相殺を禁止
・【ブラック企業の特徴】辞めさせてくれない!退職足止めの方法とは?
貯蓄金
18条 強制貯金の禁止
・法18条「強制貯金の禁止」会社が勝手に給料から天引きすると違法
解雇と退職




19条 解雇制限
・簡単にクビにできない!法19条は解雇そのものができない制限期間
20条 解雇の予告
・解雇するには30日以上前に「解雇の予告」か30日分以上の平均賃金
21条 解雇予告の適用除外
・「解雇予告の適用除外」試用期間、2カ月以内の雇用は解雇予告は不要
22条 退職時の証明
・法22条「退職時の証明」転職活動で企業から提出を求められる場合も
23条 金品の返還
・法23条「金品の返還」退職時は7日以内に給料を支払ってもらえる
第3章 賃金




24条 賃金の支払
・労働基準法24条「賃金支払いの5原則」口座振込は通貨払いの例外
25条 非常時の賃金の支払
・「給料の前借り」ではない、労働基準法25条「非常時の賃金の支払」
26条 休業手当
・法26条「休業手当」コロナ禍の休業、パート・アルバイトも支給対象
27条 出来高払いの保障給
・法27条「出来高払制の保障給」労働基準法では完全出来高払制を禁止
28条 最低賃金
・【ブラック企業の特徴】時給計算をすると最低賃金を下回る
・【ブラック企業の特徴】異常に低い基本給、意味不明な手当が多い
第4章 労働時間、休憩・休日及び年次有給休暇




労働時間
32条の1 労働時間の原則
・法32条「労働時間の原則」着替え時間は労働時間?勤務時間との違い
32条の2 1カ月単位の変形労働時間制
・【ブラック企業の特徴】変形労働時間制を理由に残業代を支払わない
32条の3 フレックスタイム制
・「フレックスタイム制は残業代出ない」は間違い!導入手順を解説
32条の4 1年単位の変形労働時間制
・年間の繁閑差に対応「1年単位の変形労働時間制」1カ月単位との比較
・【ブラック飲食店の特徴】年中繁忙期?会社都合のみの変形労働時間制
32条の5 1週間単位の変形労働時間制
・30人未満のホテル・旅館、飲食店で活用「1週間単位変形労働時間制」
・変形労働時間制を採用した場合の残業手当・計算例をわかりやすく解説
災害等による臨時の必要がある場合の時間外労働等
33条 災害時の残業
・法33条「災害時の残業」36協定無で時間外・休日労働をさせられる
・【ブラック企業の特徴】地震や豪雨など「災害・非常時」でも通常業務
休憩




34条 休憩時間
・労働時間が6h超えで45分、8h超えで60分「休憩時間」が必要
・【ブラック企業の特徴】休憩を取らせない職場、制度上では長時間休憩
休日
35条 休日
・法35条「休日」は週に1日か、4週に4日必要。休暇との違いとは?
・【ブラック企業の特徴】強制的に休日出勤!年間休日が100日以下
時間外及び休日の労働
36条 時間外・休日労働の協定
・「時間外・休日労働の協定」36協定を結ばず残業させると法律違反
・【ブラック企業の特徴】長時間労働の常態化&残業代なしは当然!
36条5項 特別条項付き36協定
・「特別条項付き36協定」無制限の残業から罰則付き上限規制が適用
・【ブラック企業の特徴】過労死ラインを超える残業は繁忙ではなく日常
時間外、休日及び深夜の割増賃金
37条 残業手当
・法37条「残業手当」労働基準法上の時間外労働と残業の違いとは?
・「代替休暇制度」50%以上の割増賃金を支払う代わりに有給休暇
時間計算




38条の1 労働時間の通算
・法38条「労働時間の通算」副業・Wワークの労働時間は通算される
38条の2 事業場外のみなし労働時間制
・法38条「事業場外のみなし労働時間制」外回りの営業職などで導入
38条の3 専門業務型裁量労働制
・「専門業務型裁量労働制」実働労時間に関わらず残業代は発生しない
38条の4 企画業務型裁量労働制
・「企画業務型裁量労働制」ホワイトカラーのみなし労働時間を認める
年次有給休暇
39条 年次有給休暇の付与
・法39条「年次有給休暇」パート・アルバイト、派遣でも取得できる!
39条5項 年次有給休暇の時季変更権
4項 時間単位の有給休暇
・有給取得時の「時季指定権」、会社は変更できる「時季変更権」がある
労働時間及び休憩の特例
労働時間等に関する規定の適用除外
41条の1 労働時間等に関する規定の適用除外
41条の2 高度プロフェッショナル制度
第5章 安全及び衛生
42条 労働者の安全及び衛生に関しては、労働安全衛生法(昭和四十七年法律第五十七号)の定めるところによる。
労働者の安全と衛生に関することは、労働安全衛生法で定めます。
43条から55条まで 削除
第6章 年少者




56条 最低年齢
57条 年少者の証明書
58条 未成年者の労働契約
59条 未成年者の賃金
60条 年少者の労働時間の制限
61条 年少者の深夜労働の制限
62条 年少者の危険業務の制限
63条 年少者の坑内労働の禁止
64条 帰郷旅費
第6章の2 妊産婦等
64条の2 女性の坑内労働の禁止
64条の3 危険有害業務の就業制限
65条 産前産後
66条 変形労働時間制
67条 育児時間
68条 生理休暇